「自分の代で終わりかと…」後継者不在で廃業を覚悟した70歳経営者が、理想の跡継ぎを見つけられた理由
【代表者より】
老舗企業の代々の経営者は、世襲であることも多く、後継者は半自動的に決まることも少なくないため、ご子息が不在の場合は、どのような人材が企業を率いるのに適しているのか、という点をより深く考える必要があり、そのための支援を行いました。
後継者探しがうまくいかない最大の原因は、「どんな人に継いでほしいか」という人物像の解像度が低いことにあります。私たちは、企業のDNAを解析し、未来のリーダーに求める条件を具体的に定義することで、勘や偶然に頼らない、戦略的な事業承継を可能にします。
【お客様の概要】
- 業界: 飲食業
- 事業内容: 飲食店、仕出し弁当の販売
- 従業員数: 約100名
【ご相談の背景】
地域で長年愛されてきた、一軒の老舗飲食店。代表者は70歳を迎え、事業の将来に大きな悩みを抱えていました。
- 後継者の不在: 親族に跡継ぎがおらず、事業を誰に託せばいいのか分からない。
- 廃業の検討: 「自分の代で終わりにするしかないのか…」大切な店を畳むという、苦渋の決断が目前に迫る。
- 見えない未来: 従業員の雇用や、愛してくれるお客様のことを思うと、夜も眠れない日々が続く。
「この店を、この味を、未来に残したい」。その一心で、最後の望みを託し弊社にご相談いただきました。
【ご支援内容】
私たちは、後継者を「ただ探す」のではなく、まず会社の「魂」とは何かを定義することから始めました。
- 事業価値の再発見: なぜこの店は地域で愛され続けてきたのか。「老舗」「高級感」「素材への徹底したこだわり」といった、顧客に選ばれる理由を一つひとつ丁寧に紐解き、言語化しました。
- 未来を託す人物像の明確化: 導き出した事業価値から逆算し、「どのような経験、価値観、人柄を持つ人物こそが、この店の未来を託すにふさわしいか」という後継者の理想像を、解像度高く描き出しました。
- 経営陣の意思統一: 描き出した人物像について、代表者を含む経営層全員で徹底的に議論。全員が心の底から「この人だ」と納得できる、ブレない採用基準を確立しました。
【導入成果】
- 代表者として適切な人材を明確化
- 代表者を含め、経営層全員で、どのような人物が次期代表者にふさわしいのかの合意形成を図ることができました。更に、実際の後継者も見つかったことで、地域での事業継続も実現することができました。
