失敗の許されない大規模プロジェクトを成功に導く。「交通整理」のプロとしてのPMO支援
【代表者より】
大規模なシステム刷新は、企業の未来を左右する極めて重要なプロジェクトです。しかし、関係者が増えれば増えるほど、それぞれの思惑が絡み合い、前に進めなくなる。私たちは、その複雑に絡み合った糸を解きほぐす、中立的な「交通整理」のプロとして、プロジェクトを成功へと導きます。
【お客様の概要】
- 業界: 損害保険業
- 事業内容: 損害保険商品の販売
- 従業員数: 約1,000名
【ご相談の背景】
20年来使ってきた基幹システムの全面刷新という、企業の根幹を揺るがす大規模プロジェクトが進行していました。しかし、各事業部門からの要求は増え続け、開発ベンダーとのコミュニケーションも円滑に進まない。プロジェクトの全体像を把握している人間がおらず、スケジュールは遅延し、コストは膨らむ一方。「このままでは、プロジェクトが失敗し、事業継続に多大な影響が出てしまう」。そんな危機的状況で、プロジェクトマネジメントオフィス(PMO)としての支援を依頼されました。
【ご支援内容】
全体最適なゴール設定とスコープの明確化: まず、各部署の個別最適になりがちな要望を整理し、「全社にとっての成功とは何か」というゴールを再定義。その上で、プロジェクトの範囲(スコープ)を明確にし、やるべきことと、やらないことを徹底的に仕分けしました。
課題・リスクの可視化と先回りした管理: プロジェクトに潜む課題やリスクを徹底的に洗い出し、可視化。定期的な進捗会議を通じて、課題の早期発見と解決を促し、プロジェクトが炎上することを未然に防ぎました。
円滑なコミュニケーションの促進: 部署間や、経営層と開発現場の間に立ち、中立的な立場でコミュニケーションを促進。技術的な内容をビジネスの言葉に翻訳するなど、「架け橋」としての役割を担い、関係者全員のベクトルを合わせました。
【導入成果】
曖昧だったプロジェクトの全体像が明確になり、スケジュールの遅延とコスト超過に歯止めがかかりました。課題が早期に発見・解決されるようになったことで、手戻りが減少し、開発の品質も向上。最終的に、プロジェクトは予算内で計画通りに完了し、安定した新システムの稼働を実現しました。何よりも、部門間の対立がなくなり、「ワンチームでやり遂げた」という成功体験が、組織の大きな財産となりました。
