事業継続に向けた、低収益体質改善
【代表者より】
企業の危機的状況は、いわば人体の免疫力が極度に低下した状態です。目先のコスト削減という「解熱剤」だけでは、根本治療にはなりません。私たちは、組織の「体質」そのものを徹底的に見直し、外部環境の変化に耐えうる強靭な免疫力と、自ら利益を生み出す筋肉質な収益構造を再構築するパートナーです。
【お客様の概要】
- 業界: 金融業
- 事業内容: 金融商品サービス
- 従業員数: 約500名
【ご相談の背景】
かねてからの課題であった慢性的な低収益体質に加え、新型コロナウイルスの影響で主要な収益源であった対面営業が大きな打撃を受け、業績が急激に悪化。将来の事業継続そのものに赤信号が灯っていました。コストは高止まりし、収益は先細るという構造的な悪循環を断ち切らなければ、企業の存続が危うい。まさに崖っぷちの状況で、抜本的な経営改革の支援を求められました。
【ご支援内容】
聖域なきコスト構造の分析と事業ポートフォリオの見直し: 本部組織の役割、営業店の事務プロセス、ITコスト、外部委託費に至るまで、あらゆるコスト項目をゼロベースで精査。同時に、事業ポートフォリオを分析し、「撤退・縮小すべき事業」と「選択・集中すべき事業」を明確に定義しました。
収益力向上のための「攻め」の業務改革: 単なるコスト削減に留まらず、捻出したリソースを成長領域に再投資するための戦略を策定。特に、営業担当者が煩雑な事務作業から解放され、顧客への付加価値の高い提案活動に集中できるような業務フローの再設計と、デジタルツール導入を強力に推進しました。
痛みを伴う改革の実行・定着化支援: 改革プランを絵に描いた餅で終わらせないため、現場への導入を徹底的にサポート。役員会での進捗報告から、現場行員一人ひとりとの対話まで、経営と現場の「架け橋」となり、痛みを伴う改革を最後までやり遂げるための精神的な支柱としても伴走しました。
【導入成果】
半年で固定費のうち15%を削減可能であると試算し、アクションプランを明確化しました。
さらに、営業担当者が顧客と向き合う時間が増えたことで、これまで取りこぼしていたニーズを捉え、新たな収益の柱となる商品・サービスの販売が拡大。組織全体にコスト意識と危機感が浸透し、「守り」と「攻め」のバランスが取れた持続可能な経営基盤が再構築されました。
