「勘と経験」頼りの経営を卒業。データ分析で「売上低下の真因」を特定した経営改善
【代表者より】
多くの企業は、課題の答えを社内にデータとして持っています。しかし、そのデータは往々にしてサイロ化され、活用されていません。私たちの役割は、そのデータを「宝の地図」として読み解き、具体的なアクションに繋げることです。
【お客様の概要】
- 業界: 金融業
- 事業内容: 金融商品サービス
- 従業員数: 約300名
【ご相談の背景】
多角的なデータ収集と分析: 蓄積されていた販売データや顧客データに加え、現地での顧客・従業員へのヒアリングを通じて、定性的な情報も収集。多角的な視点から、課題の真因を探りました。
課題の構造化と真因の特定: 収集したデータを分析し、収益悪化の要因を構造的に可視化。「どの顧客層が」「どの理由で」離脱しているのかをデータで明確にし、これまで感覚的にしか捉えられていなかった課題の真因を特定しました。
具体的な改善施策の提案: 特定した真因に基づき、ターゲット顧客の見直し、商品・サービスの改善、営業プロセスの改革など、具体的で実行可能な改善施策を複数提案しました。
【ご支援内容】
未来洞察と自社のDNAの再定義: 海外の先進的な金融機関の動向や、テクノロジーの進化、社会構造の変化に関する膨大な文献調査を実施し、未来に起こりうる複数のシナリオを描き出しました。それと同時に、お客様が創業以来大切にしてきた価値観や、独自の強み(DNA)を全役員への個別インタビューを通じて再定義しました。
「ありたい姿」を導き出すワークショップの開催: 「未来予測」と「自社のDNA」という2つの軸を基に、役員陣との合宿形式でのワークショップを複数回開催。「我々は何者で、どこへ向かうのか」という根源的な問いについて徹底的に議論を重ね、全員が心から共感・納得できる「ありたい姿」を導き出しました。
ビジョンの言語化と社内浸透プランの策定: 導き出された「ありたい姿」を、社員一人ひとりの心に響く、具体的で情熱的な言葉へと磨き上げ、ビジョン・ステートメントとして言語化。さらに、そのビジョンを全社に浸透させ、日々の業務に落とし込むためのコミュニケーションプランまでを策定しました。
【導入成果】
これまで見過ごされていた「収益性の高い優良顧客層の離脱」という課題の真因がデータによって初めて明らかになり、経営陣の意思決定が迅速化しました。データという客観的な根拠に基づいた施策は現場の納得感も高く、スムーズな実行と早期の業績回復に繋がりました。全社的に「データに基づいて議論し、意思決定する」という文化が定着し、継続的に改善を生み出す仕組み作りも実現できました。
